校長挨拶

皆様ごきげんよう。
函嶺白百合学園は、富士箱根伊豆国立公園の中の強羅にたたずむ、全国に7ヶ所ある白百合学園の姉妹校の末っ子として知られています。戦時中、東京の白百合学園附属小学校の疎開学園として出発し、1949年に幼・小・中・高一貫校として発足した、由緒あるカトリック女子校です。
 「あなたは神様から愛されている大切な人」という聖書の普遍の教えのもと、【一流の国際人】=「互いの違いを認め合い、愛し合うことのできる女性」を育てています。伝統の「ごきげんよう」の挨拶には、そのような白百合の精神である思いやりの心が込められています。
 多くの白百合生たちは箱根登山電車に揺られながら通学します。豊かな自然の中でのびのびと自分らしさを育むとともに、車内や校内では他者への気配りが自然と養われていきます。
箱根は世界中から多くの方が癒しと安らぎを求めて訪れる国際的な観光地です。四季折々にうつろう美しい大自然に囲まれながら、失われつつある日本の良き伝統をこの地で大切に守り続けるとともに、グローバルにも活躍できる優れた品格や個性を兼ね備えた女性の育成を目指しています。
 

深水 洋子  

 


校訓と校章

函嶺白百合学園は、校訓として「従順」「勤勉」「愛徳」の精神を掲げています。「従順」は「真の自由を知るよろこび」を、「勤勉」は「能力をみがき役立てるよろこび」を、「愛徳」は「受けるより与える事を知るよろこび」を、それぞれ示し表しています。校章は、聖母マリアのシンボルである百合の花を形どったもので、白百合の清純さと気高さを各自の心の花、身の姿として培うことを表しています。


制服

函嶺白百合学園の制服は、夏は白、冬は濃紺のセーラー服です。いずれも、胸元のタイと襟にある3本の白線が特徴的です。胸元と襟の後ろ2ヶ所に「白百合の花」を表す校章が刺繍され、セーラー服の身ごろにある緩やかな曲線の切りかえも、「白百合の花」をイメージしています。 このように全身くまなく白百合をまとった制服姿を、私達は「白百合の看板を背負う」と表現し、心身ともに引き締まる思いで着用することを心がけています。


学園のあゆみ

 

シャルトル

1878年(明治11年)、フランスから函館へ渡来した シャルトル聖パウロ修道女会の3人のスールが修道院を創設しました。ここを拠点として始まった福祉活動は、後に教育活動と共に全国に広がり、現在の白百合学園へと発展しました。
白百合学園には現在、姉妹校が7校、大学2校と幼稚園および乳児院と二つの養護施設があります。いずれの学校も施設も、シャルトル聖パウロ修道女会を設立母体としています。本学園はその中で最も若い姉妹校です。
小学校、中学校、高等学校の一貫校として、卒業生総数は約3,000余名を数え、白百合女子大学をはじめとする多くの大学へ進学し、社会の各方面で活躍しています。

 
1944年(昭和19年)

東京の白百合高等女学校ならびに付属小学校の箱根強羅疎開学園として出発。

1946年(昭和21年)

現在の湘南白百合学園の分校となる。

1949年(昭和24年)

独立して校名を函嶺白百合学園と称し、幼稚園・小学校・中学校・高等学校の一貫校として発足。

1957年(昭和32年)

ルルド竣工。

1964年(昭和39年)

鉄筋コンクリート地上四階、地下一階の中・高校舎完成。

1975年(昭和50年)

鉄筋コンクリート地上三階の小学校校舎完成。

1979年(昭和54年)

寄宿舎閉鎖。

1981年(昭和56年)

幼稚園廃園。

1988年(昭和63年)

中・高校舎増築、体育館改築。

1994年(平成6年)

特別教室棟新築。

1996年(平成8年)

中・高グラウンド落成。

1999年(平成11年)

創立50周年。50周年記念グラウンド落成。

2001年(平成13年)

寄宿舎 再開(9月)

2002年(平成14年)

パウロ館取得

2006年(平成18年)

新マリア寮完成(3月)マリア寮の詳細はこちら

2009年(平成21年)

創立60周年